九州山口薬学大会での口頭発表について

            実務実習生受け入れ報告(第一報)
         ―薬局製剤作りと薬局製剤確認・定量試験―

平成23年度第二期の実務実習生の受け入れが9月5日より始まった。当薬剤師会において市内5区(門司、小倉、戸畑、若松、八幡)の実務実習受け入れ薬局より薬局製剤作成ならびに薬局製剤確認・定量試験実習の希望があれば当会試験検査センターにおいて受け入れることになった。
この度、実務実習生4名を受け入れ、薬局製剤「インドメタシン1%外用液」の作成ならびに成分の確認・定量試験の実習を行ったので報告する。
 実習期間は3日間、実習内容は薬局方に基づくインドメタシン、l‐メントール、ベンザルコニウム塩化物の確認試験ならびにインドメタシンの定量試験である。実習には薄層クロマトグラフならびにHPLCを利用した。
薬局製剤作成 9月20日午後からふれあい薬局(戸畑区)において製剤作成手順に沿って薬局製剤「インドメタシン1%外用液」を作成した。
 確認試験・定量試験 2組(A、B)に分かれて確認試験ならびに定量試験を行った。
  定性試験において両組ともインドメタシン、l‐メントール、ベンザルコニウム塩酸塩の確認が出来た。
 最終日に組毎に実習を振り返ってプレゼンテーション形式で発表をしてもらった。まとめ方や発表の仕方も大学で経験があり、上手に表現していた。
両組とも定量試験においてインドメタシン含有量の基準(100ml中0.9g〜1.1g)を満たしていた。僅かながらB組において低い含有量値であった。 前処理操作が起因したと考えられる。
 薬局実習のカリキュラムとは異なり高度な分析機器を利用して自らが作成した薬局製剤が成分として正確に作られているかを化学的に検証する、という本来の分析化学を「薬を作る」という実習の中で体験出来たことは今回の2.5ヶ月の実習内容を更に充実させる体験となったと考える。
 薬局製剤の位置付けに始まり作った製剤を化学的に定性・定量する一連の実習内容はコアカリキュラムの中の薬局製剤に関する学習を十分に補強する内容であったと考える。
 平成24年度第一期の実習生の当試験検査センターでの3日間の受け入れ(6名)も決定し、ガス滅菌済みピンセットの残留エチレンオキサイドの定量、歯磨き粉の薬用成分の一つであるグリチルリチン酸二カリウムの定量を予定している。受け入れ人数、体制や実務実習指導薬剤師の有無、受け入れ期間、実習内容等検討課題はあるが、少しでも実務実習生の受け入れに今後も引き続き当試験検査センターが役立てればと考える。