平成26年度北九州市学校薬剤師講習会                     


平成26年度北九州市学校薬剤師講習会について


日時:平成26年4月19日(土)16:15〜 18:30

場所:リーガロイヤルホテルホテル小倉 3階 「ロイヤルホール」
     (小倉北区浅野2-14-2)

講習会スケジュール
 1. 16: 15〜16: 30   会長挨拶  
 2.  16:30〜17:00  演題: 「福岡市内で発生したウェルシュ菌による食中毒について」 
     講師:  福岡市保健環境研究所 研究員 徳島 智子
 3.  17:00〜18:30  演題:  
:「薬剤師が知っておくべき薬物乱用・依存の現状
−全国中学生調査の結果も踏まえて−」
     講師: 独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 
精神保健研究所 薬物依存研究部長 和田 清

 4月19日(土曜日) 午後4時15分より平成26年度の学校薬剤師講習会がリーガロイヤルホテル会場にて開催されました。北九州市内5区(門司、小倉、若松、八幡、戸畑)の学校薬剤師ならびに市外からの学校薬剤師193名が参加し、有意義な研修会となりました。
小野春夫会長挨拶の後
 1.福岡市内で発生したウェルシュ菌による食中毒について
                    福岡市保健環境研究所 徳島智子
 
 日常よく喫食されるカレーやシチュー、野菜煮込みなどで食中毒の原因菌のウェルシュ菌が食材の保存条件により増殖しやすいことをウェルシュ菌の芽胞形成とエンテロトキシン毒素産生を例に分かり易くイラストで説明されました。
事例として昨年平成24年5月に福岡市で発生したチャーシュー串及びチャーシュー丼の食中毒事件をあげ喫食した人のウェルシュ菌の同定ならびにエンテロトキシン遺伝子検査による確認により食中毒と断定した経緯をウェルシュ菌の特徴と合わせて紹介されウェルシュ菌による食中毒予防に関しても啓発されました。
     

2.薬剤師が知っておくべき薬物乱用・依存の現状
   −全国中学生調査の結果も踏まえて−
                    国立精神・神経医療研究センター
                    精神保健研究所 薬物依存研究部
                               和田 清
学校薬剤師が児童・生徒に薬物乱用防止教室を担当する際に非常に役に立つ内容の講演をしていただきました。
最近の薬物乱用の状況が有機溶剤優位の状態から大麻優位の状態へ変化しハードドラッグからソフトドラッグへと推移している特徴、中毒性精神疾患惹起作用の弱い乱用薬物しかも捕まる薬物から捕まらない薬物へと変遷している状況 同時に静かに医療用の抗不安薬や睡眠導入薬が拡がりつつある社会環境を説明されました。薬物依存から慢性中毒に移行するまでの時間的な関係とこれからの薬物依存者への医療のあり方など新たなる視点を提案されました。
脱法ドラッグに隠された危険性と全国中学生調査の結果を踏まえて脱法ドラッグが大麻や覚せい剤への乱用移行となるゲートウェイ・ドラッグになる可能性を示唆されました。
アンケート調査より家庭での普通の生活の維持が薬物に手を出さない基本であり、これらを踏まえて学校薬剤師のこれからの薬物乱用防止教育の内容に関しても再度強調されました。